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aether

 

絶え間なく流れてゆく時間その流れに身を寄せて
今も残り古い記憶と現在をつなぎ僕らをすこしセンチメンタルに、そして日常からふと何処かわからない

エアーポケットのような場所にはいりこんだような

乖離感覚を抱かせる景色。
そんな景色を今の象徴としての

デジタルモノクローム写真と過去の存在の象徴としての

数十年前のアンティークペーパーをデジタル上で

結合させ時間概念の無い

景色の標本として作品に仕上げました。

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estrangement

 

記憶は時にあやふやで時に明確にいろいろなきっかけで目の前に呼び起こされる。
匂い、温度、音、肌に触れる空気のそよぎ、

人によりいろいろと記憶を想起させるものはあるだろう。
そんな記憶を想起させる媒体を僕は

写真のなかに見つけた。
懐かしくほんのりとあたたかく

少しだけ休むために用意された

公園のベンチのようなもの。
モノクローム、時間、景色、記憶、

そして僕にとってもっとも重要だったのが

少しばかりの現実世界から乖離感覚だった。
乖離感覚をもった写真の中には僕が休まる場所があった。
古くて新しい、現実と非現実の間の風景。
可視光では見えない世界、赤外線と長時間露光によってのみ生まれる現実と非現実の結び目を担う風景世界。
偶然性が織りなす現実との隙間の世界。
そこにやどる儚さや永遠性を求め続けて。

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fractal

本作は被写体を絞り込まずに僕の気になったものだけを

撮影し自分の輪郭を一枚一枚の写真から、

または写真全体から浮かび上がらせるということを

テーマに2年に渡って撮影し蒐集した風景標本です。
モノやメディアが溢れその洪水の中に暮らしていると自分の本来の姿がどんどん薄れていくような気分が続きその洪水の中で僕自身が自然と求めるもの、
ふと足を止めて眺めてしまうものは何なのだろう?
ということがシンプルに知りたくなり今回のシリーズ発端となりました。
光と建築という2つの要素が混ざり合った時に

うまれる世界を自身がコレクションしている

時間が作り上げたテクスチャーをもった

アンティークペーパーとコラージュすることにより時間軸と空間軸を歪めた異世界でありながらもどこか

懐かしさやほんのりとした
あたたかさを含んだ世界を表現しています。

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fractal / object

fractal (フラクタル)- 物質や物体、地形のどの部分をとってももとの物質、物体と似た部分、形から成り立っているという自己相似性をもった原理。
今作はフラクタルという言葉の意味するところの自己相似性を写真の一枚一枚を通して僕自身の中に求め僕というもののイメージが写真の一枚からまたは全体から滲み上がることができないかと考え制作した2部構成のシリーズの

第2部です。
今作においては僕自身がコレクターとして蒐集したアンティークやビンテージのグラスボトルと

水晶の原石の数々を撮影、僕が興味を惹かれ

美しいと感じたものの中にフラクタルなポイントを

見つけようという試みである。
今回の被写体を大まかに分けるとアンティークのグラスボトルのようなアーティフィシャルなオブジェクトと

水晶のようなナチュナルなオブジェクトの二つに別れる。
アーティフィシャルなオブジェクトとナチュラルなオブジェクトを合わせたのは人工物も結局人間という

自然界の生物が生み出したオブジェクトでありさらに
ガラスと水晶は元をたどるとケイ素という同じ物質から成り立ちそれらは僕にとっては同位であり

その中にある人工造形と自然造形の対比も

表現しようという考えからだ。
さらに数十年から数百年という時間を経たグラスボトルとそれより遥かに長い時間をかけて生成された

水晶を同じプロセスで現出させることにより

時間の対比も表現しようと試みている。

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